慶応年間、旅する武士の為に旅籠で炊き上げたいわしが、錆びた刀に似ていたことから「鈍刀煮」鈍刀とは、いわしの異名(大辞林より)と呼ばれるようになりました。そして武士は、鈍刀煮を印籠に入れて携えたことから「印籠煮」とも言われるようになりました。この度、当店では皆様に召し上がって頂く為に鈍刀煮を当時の技法で再現いたしました。

 

慶応年間、旅籠で炊き上げ佃煮にして、旅する武士の為に道中食として作られてきました。この製法は、職人から職人に伝えられ、現在私共が一子相伝しております。以前は京料理の香の物として普及していましたが、今は皆様に保存食として、袋のままほぐしてお醤油かわりに、いろいろなものに振りかけて召し上がり、お茶漬けは鈍刀煮一本に約三倍分にとりわけご飯の上にのせお茶を注ぎ、さらさらと食べるいわしの出汁と香りに包まれ、おかわりしたくなるほどの美味しさは格別、おにぎり、ほうれん草、パスタ、など少しふりかけると美味しさがグレイドアップします。